団塊世代とデジタルネイティブ世代 ーノマド論

昨日引っ越し作業をしながら、考えたことを書いておく。

■ノマドノマドって盛り上がっているよね。

最近、ノマドノマドって言葉が流行っていますよね。
中にはノマド論争なんてものまであったりして、ノマドっていう言葉いかに浸透しているかがわかります。

ここではノマドワーカーを、オフィスを持たずにカフェやらコワーキングスペースやら、場所を選ばずに仕事をする知識労働者のことと定義します。
別に個人事業主かサラリーマンかとかは、あんまりどうでもいいと思っています。
確かにノマド的な働き方をする人は、個人事業主の人が多いと思います。
それはその人の能力如何ではなくて、その働き方を雇い主が認めるかどうか、に依存するので。。

さて、そもそもノマドって言葉が使われるようになった背景として、通信インフラの発達が上げられます。
ノートPCは昔からあったし、イーモバのようなwifi機器も少し前からありましたが、
それらが爆発的に普及したのはちょうど2009年辺りで、ちょうどノマドという言葉が使われるようになった時期と一致します。

イーモバのwifiルータが出るまでは、外でPCから通信したい時は、みんなPHSや携帯でテザリングを行なっていました。
すげぇ通信速度も遅くて、その上高い代物でした。

それが、今は月々5000円くらいでwifiルータが持てて、速度もそれなりに快適に使えます。
はっきり言って、このインフラなくしてノマドって言葉生まれなかったんじゃないかな?と思います。

ノマドと呼ばれるような知識労働者の方々はエクセルやワードがなければ、仕事になりませんし、
快速でタイピングできるQWERTYキーボードが必須なはずです。
しかも、できるならば使い慣れたメーラやGmailが良いでしょう。

メールとofficeさえあれば、オフィスじゃなくても、仕事できるのに。。。
そう思ってた方には、月々5000円でどこでも仕事できる環境が手に入ったのです。

この人たちはリテラシーは高くて、得意とするのはgoogleやらdropboxなんかです。
新しいwebサービスにはすぐ対応できます。エクセルだって何のその、簡単なプログラミングもできる人が多いと思われます。

そういう人たちは効率を求めて、ノマドの世界に一気に飛び出したのでした。

そして、その後を追っているのが、今ノマドノマドという言葉に強烈に反応して、
ノマドを始めた人やノマドを始めようとしている人です。
月々5000円とお気に入りのノートPC、後は仕事を持ってくる人脈や能力があれば、オフィスにいなくても仕事ができる。

今、そう思って独立している人たちが増えていると思います。

■ノマドのシニア世代

これって何かに似ているのです。
団塊の世代が若者だったころ、おそらく日本がどんどん裕福になっていく最初の段階です。
学園闘争が華やか叱ったころでしょうね。ちょうど60年代です。

その頃、今のように急速に整備されつつあったインフラがあります。
それは都市です。

新幹線が開通したのは、それよりは少し前ですが、
そういった技術が一般化してきたのです。

wifi無線を少し前まで持ち歩いている人は、ほとんどいなかったですが、
最近は当たり前のように誰でも持っています。

都市というものが当たり前のように構築されていったのです。
我々の世代が当たり前のように携帯やPCを使いこなすように、
団塊の世代は自動車や新しい都市にどんどんと順応していきました。

そして、自動車さえあれば仕事に困らない人たちが出現します。
世は高度経済成長です。仕事はいくらでもあります。
特に、工業製品の成長は著しかったでしょう。
そして、現在の最新技術のように特別に細かく器用でなくても、
ちょっとしたメカ好きであれば仕事に困らなかったはずです。

今、ちょっとプログラムが書けたり、webサイトに人を呼び込めるだけで、
仕事に困らないのと似ているかも知れません。

都市というインフラの発達により、そういう力を手にして、
小さな第2次産業を営む人たちは団塊の世代に多かったように思います。

得意な車や工業技術を生かした仕事をしていたのです。
おそらく、それが今の日本のものづくりの土台になったと思います。

■イノベーションの普及曲線がキャズムを超えると起こるんだなー。

では、当時からメカ好きで工場で働いて、最後は商品の企画や設計までやった団塊の世代と、
メカ好きが興じて、自分の車で仕事をガンガンやっていた世代と、
どちらが安定した生活を送れたでしょうか。
どちらがエキサイティングな生活を送れたでしょうか。

イノベーションの普及曲線があるレベルを超えると、このようなことが起こるんですよね。
自分でもやれる!と飛び出したくなる自分と、実際に若い頃に飛び出した親父を重ねたりします。
引越しのために、久しぶりに車を運転していたら、
車を乗り回しながら、仕事場に毎日向かう親父を思い出し、ふとそんなことを考えました。

乱文失礼。