dreamin' blog

大学4年生の時に、元マッキンゼーのコンサルタントだった教授の授業を取っていた。
その人はもともと医者で、経営を学ぶためにコンサルになり、その後経営学者になるという道を辿ったらしい。
授業の名前は「医療現場のマネジメント」という名前だったはず。

名前は医療関係の授業だけれども、中身はロジカルシンキングの授業だった。
私がこのロジカルシンキングの授業の中で身に付けたフレームワークがSCQAだ。

SCQAフレームワークを使って文章を書く

もしかしたら、1,2年生向けの授業だったからかもしれない。
これからたくさんのレポートを書く必要がある学生に向けて、どのように文章を組み立てれば良いのかをレクチャーしていた。

(私は4年生で単位が足りなかったから出ていたわけではなく就職活動の中でマッキンゼーの存在を知り、そんなエリートの先生の考え方を学びたかったのだ。)

「簡潔に」や「結論から」は行き詰まる

文章を書く時に「簡潔に」とか「結論から」などとよく指摘を受けることが多いだろう。
しかし、私自身、簡潔に結論から伝えようとして、うまく文章が書けないという罠に何度もはまったことがある。

文章に大事なのは、そもそも簡潔に伝えることでも、結論から伝えることでもない、伝わる順番で伝えてあげることなのだ。
そして伝わる順番こそ、ストーリーとして仕立て上げることである。

SCQA (Situation Complex Question Answer) フレームワークで考える

ストーリーにはめるフレームワークは実は数多ある。
起承転結や三段論法といったものがそれである。

私が例の授業で学び、今もよく使っているのが、SCQAのフレームワークである。
これで伝えたいことを整理すると綺麗にストーリーが描けるのだ。

1. Situation

状況を説明する
「卒業してから、10年が経ちましたね。」

同窓会の招待状の書き出しなら、このような感じだ。
状況を説明して、「あるある」「そうだね」と思わせればOKだ。

2. Complex

状況を複雑化する
「10年という月日が経ち、私たちは25歳になりました。」

状況を複雑化させて、「確かにそうだよね。」「考えてみればそうだよね。」と思わせればOK

3. Question

複雑化した状況に疑問をもたせる
「当時の担任だったの小西先生と同じ年になりました。みなさんどのようになっているのでしょう?」

複雑化した状況に一言、疑問を投げかける。答えが「気になるなぁ」と思わせればOK

4. Answer

疑問に対する回答を与える
「小西先生も招待して、同窓会を開きますので、みなさんの近況を報告しあいませんか?」

疑問が解決できそうと思える提案があれば、OK。
これがもしセールスの場合は、状況を複雑化することで、相手の不安や悩みへの解決策提示してあげればOKなはずです。

同窓会のご案内

卒業してから、10年が経ちましたね。
10年という月日が経ち、私たちは25歳になりました。
当時の担任だったの小西先生と同じ年になりました。みなさんどのようになっているのでしょう?
小西先生も招待して、同窓会を開きますので、みなさんの近況を報告しあいませんか?

こんな感じの同窓会の招待状になるだろう。
もちろん各センテンスはもう少し肉付けしても良いだろう。

考える技術・書く技術

体型だったことは、考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則に詳しく書いてあるので、ぜひ一度この本も読んでみて欲しい。

ただ、しかしこの本はちょっとハードルが高いという人も多いはずなので、このエントリがいいエッセンスになれば幸いだ。