dreamin' blog

iPhoneの大躍進は続いていますね。僕の周りもほとんどiPhoneで、全員iPhoneになってしまうのでは?と思ってしまします。
僕も「そろそろスマートフォンに。。」という アーリーマジョリティな方には、すぐさまiPhoneをおすすめしています。

ただ、本当に全員がiPhoneを持つことはないでしょう。
僕がiPhoneを勧めるといくつかの答えが返ってきます。

前者の回答に対しては、 docomoからiPhoneが出れば全てが解決します。
そしたらdocomoのiPhoneを心置きなく買ってください。
しかしながら、「みんなと同じは嫌だ」という人はきっとiPhoneを買わないでしょう。
ひょっとしたら、すでに違うスマートフォンを買っているかも知れません。

これはアップルにしては大問題です。
機能はピカイチ、デザインも問題なし、そして驚きの価格で。
成功のレシピが全て揃っていても、彼らはiPhoneを買わないのです。

かつて、同じ大問題に直面した企業があります。
有名すぎる話ですので、改めてここに書く必要もないかもしれませんが、20世紀初頭のフォードです。

フォードはT型フォードという世界初の本格的な量産車を作ります。
みんなが夢を見た移動手段を驚きの価格で販売したのです。
T型フォードは約20年の間大ヒット商品になります。

しかし、やがてT型フォードにも終わりが訪れます。
T型フォードは徹底的に効率化した生産方式で作られました。その間大きなモデルチェンジはなく、色は全て黒のみ。『黒塗りであれば、どんな色のT型車でもお求めになれます』というコピーは有名)
20年という長い年月が経ち、多くの消費者にとって魅力ある製品ではなくなってしまいました。
20年間経てば、ライバル企業も技術を蓄積し、同程度の価格で勝負をしてきます。

実際にiPhoneはこの局面に立たされているのではないでしょうか。
圧倒的な市場シェアは獲得しましたが、登場から5年が経ち、ライバルたちが同程度の商品を市場にガンガン投入してきています。

ここから、真のiPhoneの力の見せ所だと思います。